夜。好ましくない臭いが鼻を刺激する、漂う雰囲気で圧迫されるような狭い裏路地。
いつものように自分の仕事を黙々と進めていた男。一件の後始末をして、帰ろうとした時。
さっきまでは誰もいなかった筈のその場所に、一人の少女が壁にもたれて佇んでいた。
気を失っているようだった。
一瞥した後、男は欠伸をして、何もなかったかのように足を進める。
少女の前を通り過ぎた刹那。
「つれないねえ、こんなにか弱い女の子を見捨てるなんて……。
助けてあげなきゃ、男なら、さ」
背後の気配と耳元で囁く猫撫で声が、男の目を覚まさせた。

無愛想刑事と自称死神娘とその他(色々なベクトルで)愉快な仲間たち

ジャガー Jagger ♂ 176
刑事。給料分の仕事はきっちりとこなすが、最低限以外の仕事は一切しない。 自分の利益しか考えてないような言動をよくする。 無愛想なのも相まって周りから怖がられたりしてるが、本人は特に気にしていない。 酒好き。
    
ドロシー Dorothy ♀ 153
ジャガーに付き纏う少女。死神を自称している。 その証明に、宙を浮いたりして人間じゃないアピールをする。 他人の揚げ足をとったり、いたずらするのが好き。 スマホが手放せない。
    
ヴァーリ Vagli ♂ 185
ジャガーの相棒刑事。面倒見は良く、ほんわかオーラがそこはかとなく漂っている。 ジャガーの代わりに色々と喋ったり、さりげなくフォローするのが上手い。 気配を消すのが得意。 動物が好き。
    
ハンナ Hanna ♀ 160
自殺志願者。一度自殺を図ろうとしたが、死神であるシャーロックに止められ、その際に一目惚れしたと言われ、死神の力で死ぬ事を保留される。 爪を舐めるクセを持つ。骨と皮しかない。
    
シャーロック Sherlock ♂ 178
死神。喜怒哀楽、感情の起伏が激しい。ふらふらして生きている。好奇心旺盛。 普段は穏やかだが、自分の邪魔をされると誰であろうとブチ切れる。 最近はハンナの保護者のようになっている。
    

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